さまよえる膵炎人

膵炎とそれなりに楽しく暮らす人の日々雑記

「いやーまめばり入ってら!」 一野辺製パン(岩手県二戸郡) レトローカルパン探訪

購入時にはあまり気にならなかったのだが、
いざレビューを書いてみようとパンの名前を
よく見てみたら、結構奇抜な名前のパン。

岩手の豆パンとして第二弾であり、
一野辺製パンとして第二弾でもある。



パッケージに商品名が大きく書かれ、
説明文が添えられている。

「まめを思いっきりたくさん入れました。」
最後の「。」とフォントに生真面目さが表れているような。
たまにはハジケてみようかと変わったタイトルにして
みたけれど、説明文の時点で少し我に返ってしまい
「。」でいつも通りきれいにまとめてみた優等生
みたいな感じでなんとなく共感を覚える。



それはさておき、パンである。
少し大きめに感じる、コッペパン型のパンは、
表面がかなりデコボコしており、表面から
多少の豆の姿が確認できる。



表面は少ししっとりした触感であり、
切ってみると断面には意外に豆が少ない。

と言うより、豆がそのまま入っている訳ではなく、
どうやら豆である甘納豆は粉砕されてしまっている様子。

粉々になった甘納豆が星のようにまんべんなく
散りばめられている。

食べてみると食感はすこしパサついている。
油脂の類がそんなに大量に含まれている感じはしない。
生地にまんべんなく散りばめられた甘納豆が、
ほんのりとした甘さ。
豆を思いっきり入れてくれた割には、
少しほんのり過ぎないかという甘みに感じるが、
実際生地にはそれなりに練りこまれているようにも見える。

豆としての食感が失われているために、
たくさん入っていても存在感が薄いのかもしれない。

ただ大変に優しい、ふんわりとした甘みからは、
パッケージの商品名に反した、奇をてらわない
実直さが感じられるようであり、
どうあがいてもハジケきれない優等生の寂しさが
ほんのりと漂うようでもある。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名>  いやーまめばり入ってら!
<製 造 者>  一野辺製パン(岩手県二戸郡)
<購入場所> いわて銀河プラザ
       東京都中央区銀座5-15-1南海東京ビル1F
<購入価格> 147円(税込)