さまよえる膵炎人

膵炎とそれなりに楽しく暮らす人の日々雑記

ラプラスを捕獲しにいわきにお出かけ 2016.11.19

のんびり夫が進めているポケモンGO
時々公園などで沢山ポケモンを捕まえて
大変に楽しそうにやっているなと思っていたのだが、
ある日、週末にいわきに出かけたいと言う。

話を聞いてみたら、東北の復興支援の一環で、
レアな「ラプラス」というポケモンが、
福島県宮城県岩手県の沿岸などに
出現するイベントが行われているので
行ってみたいとのこと。

それじゃ行ってみようかねという事になり、
楽しみにしていた週末、どうやらお天気は
かなり悪く、雨が降りそうとのこと。

しかし夫はそれでも行ってみたい…と言うので、
それならまあ、いっちょ行きますかということで、
土曜日に常磐道で一路いわきに。

なかなかの雨が降る中、常磐道はそんなに混んでおらず、
途中のPAで時々休憩などしつつ、三時間弱で福島に。

まずはお昼ご飯でも食べようかということで、
夫が調べておいてくれた道の駅「よつくら港」に。

海沿いの六号線沿いに建つ道の駅で、
目の前に海が広がる二階建ての建物は、
一階が物販、二階が食事処に。

お腹も空いたので、まずは二階に。
海鮮丼がお安く美味しいらしいとのことで、
夫は海鮮丼をチョイス。
私は海鮮釜飯セットにしてみました。

釜飯はちょっと時間かかりますとのこと。
お店で働いているおばちゃんたちが元気。
空いたテーブルを素早く片付けてくれる
おばちゃんも常駐しており、広い店内は
清潔で気持ち良い感じ。

お昼時でお客さんも多かったですが、
テーブルが沢山あるので席には困らず。


こちらは夫の選んだ海鮮丼。


海鮮釜飯、沢山具が乗っていて、
炊き立てのごはんは海鮮のだしを吸っていて
とっても美味しい!!


ホタテのバター焼きもついてきて嬉しいセット。
楽しいお昼ごはんとなりました。

ごはんの後は、一階の物販コーナーなど見て、
美味しそうなしいたけと地元のお酒を購入。


すっきりした美味しいお酒でした。

本当はお昼の後は近くにある温泉にでもと
思っていたのですが、よくよく調べてみると
ちょっと休日は混んでるらしい。

せっかくの温泉、のんびりしたいので
車で行ける範囲で検索し直すことに。

すると、車で30分程度で行ける場所に
よさそうな温泉を発見。

岬の突端にあるらしい
「天神岬温泉 しおかぜ荘」
楢葉町にあるとのことで、行ってみることに。

震災と原発事故後、長く休業していたとのことで、
2015年9月に営業を再開した施設とのこと。

新しい施設はとても綺麗で、施設内も脱衣所も
掃除が行き届いて美しく。

お昼後の時間帯も良かったのか、
ほとんど人がおらずに、のんびり色々な
お風呂を楽しむことが出来ました。

露天風呂からは雄大な太平洋の風景が
一望出来て、絶景すぎて絶句。
このお風呂、何気にすごくないか。
今まで入ったお風呂の中では一番の景色です。

温泉は不思議な黒褐色のお湯で、
ちょっとぬるぬるしているのに、
お湯から出るとさっぱり。

お肌がつるつるになりそうな
素晴らしいお湯でした。
ぽかぽかで上がり、たまたま開放されていた
休憩所でさらにのんびり休憩。

しかしBGMに楢葉町の歌がかかっていて、
延々とループしていて衝撃。
すっかり歌を覚えてしまったー。

楢葉町ソングのループはともかくとして、
温泉施設、泉質ともに、過去訪れた中では
一番と言える内容でした。
そして価格も700円とリーズナブル。
また是非とも訪れたい温泉になりました。

お風呂で運転の疲れを癒したので、
今回の目的であるラプラスをゲットしに、
いわき市内に移動することに。


雨も上がってきました。

道はわかりやすく、のんびりドライブして
日暮れ頃にいわき市内に。

ラプラスが出るのは水族館のアクアマリンふくしま
魚介類市場やお土産屋さん、レストランが入る
複合施設「いわき・ら・ら・ミュウ」の近辺とのこと。



ら・ら・ミュウの駐車場が430台収容とのことで、
とりあえず駐車することに。

駐車場に近づくと、想像以上に人でいっぱいの近辺。
みんなスマホ片手で、ラプラス景気は予想以上。
さっそく駐車場に…と入り口付近で車をゆっくり進めていたら、
助手席の夫が「ラプラスいた!捕まえたー!」と言うので
ちょっとびっくり。
こんなにあっさり捕まるほど出てるのかー。

夫もこんなにさっと捕まるとは思っていなかったようで、
いわきにやってきた目的を達成できて満足そう。
良かった良かった。

せっかくなので散策しながらさらなる捕獲を目指して
ら・ら・ミュウに行ってみることに。

時間が遅かったのでもうほとんどの店舗が
閉店していましたが、少しお魚売り場がやっていたので
魚を見たりして近隣を散策。


向こうにアクアマリンふくしまの建物が。

結局、かなり短時間の間にあちこちにラプラスが出て、
そのたびにポケモンをしている人々がざざーっと
移動するのでとても面白い。

一緒に移動しながら夫はかなりの数を捕獲。







途中、漁船が係留されている埠頭の辺りを通りかかると、
夕闇の中に船上のランプが美しく、何を採る船なのかなと
話しながら見ていたら、漁船で出港準備をされているおじさんに、
船の上から話しかけられました。

一体何事が起ってこんなに人がいるのか、との質問。
ポケモンについて一通り説明など。
沢山人がいてご迷惑ですかねと聞いたら、
特に迷惑なことはないけど、普段は漁船の関係者以外は
全く人がいない所なのでとにかく驚いているとのこと。
お騒がせして申し訳ない、お邪魔しましたとご挨拶して、
埠頭を後にしました。

すっかり日が暮れて、目的も達成したので、
夕飯でも食べようかということに。

ネットで検索して、めぼしいお店に電話してみましたが、
どうやらどこも人が多いようで満席とのこと。

それじゃその辺りを散策して、どこかお店を
探してみようかということに。

ら・ら・みゅうから内陸側の、小名浜の町を
ぶらぶらしてみました。
しかし、あんまり開いているお店がないなあ…。
うろうろしていたところ、数件のお寿司屋さんは
開いている様子。

店構えがアットホームに見えた「松喜鮨」さんに
思い切って入ってみることにしました。

「松喜鮨」さんの情報はこちらから。
https://tabelog.com/fukushima/A0704/A070401/7000056/

扉を開けると…ありゃりゃ…ほぼ満席。
ちょうどカウンターに二席だけ空きがあり、
何とか座れることに。

地元の方にかなり人気のお寿司屋さんのようで、
満席の店内は賑やか。
大きなカウンターに加えて、小上りの席もあり、
カウンターの中では爽やかな風貌の大将が
お客さんのおしゃべりしながらお寿司を握っていました。

大将が気遣ってくれて、一見の我々にも気さくに
話しかけてくれて、ポケモンで来たというと、
納得の表情。

話を聞いてみたところ、ポケモン効果でかなりの
お客さんが松喜鮨にも来ているとのことでした。
お隣に座った地元のお客さんまで話しかけてくれて、
なんともアットホームなお寿司屋さん。

ちらしと握りをお願いしたのですが、
席にやってきたお寿司にびっくり。



上握りを頼んだのに、完全な特上です。
なんだこのネタ、美しすぎる。
松喜鮨、すごいぞ。



夫の頼んだちらしもすごいボリューム!

美味しいお寿司をいただいていたら、
カウンター向こうの方でどなたかの誕生祝いで
ケーキの持ち込みがあり、どなたが誕生日なのか
よくわからないながら一緒に歌を歌ってお祝いしたり
しておりました。

そしてそのお礼にケーキとシャンパンを振る舞われて
さらなる衝撃。
今までの人生で、お寿司屋さんでケーキ食べたのは
初めてだよ!!
ちなみにすごくクリームが美味しいケーキでした。

そんな訳で、味良し、サービス良し、大将良しの
最高に素晴らしいお寿司屋さんで美味しいお寿司を食べて
帰路につきました。

いわきにお気に入りのお寿司屋さんが出来る日が来るとは
想像したこともなかったよ…。
人生、何があるかわからない。

今回のポケモン旅、こんなにも感慨深い旅になるとは
思いもよらず。

今まで訪れる機会がなかった東日本大震災
被災地を訪れ、遅ればせながらもその土地を身近に感じることで、
どこか近いようで遠かった出来事を再考するきっかけになりました。

微力ながら、また訪れることでささやかながら
貢献していきたいなと思います。

復興支援のポケモンの試みは、地域へのリスクをはらみながら、
それでも結果としては地域に少しはプラスに働いたのでは
ないだろうかと思われました。

ポケモンGOは大人が多くプレーしていることから、
プレーヤー間でマナー向上意識を持てるはずで、
もう少しその点において成熟したコミュニティー
なると良いのではと思います。

また機会を見つけて、いわきを探訪したいと思います。