「菓子パン各種」ベーカリー相馬屋(岩手県宮古市) レトローカルパン探訪
20年ぶりに訪れた岩手、せっかくなら
レトローカルパン探訪をしたいと事前に調査。
パンの独自パッケージが完全な昭和感を
漂わせていることに加え、店構えも素晴らしく、
宮古市の訪問を決定。
宮古市内、魚菜市場にほど近い店舗を訪問。
ガラスのレトロなショーケースに、
アルミのトレイにのせられたパンがずらり。
しかしながらパンの前には値札のみで、
うたい文句も装飾も一切ない、
簡素な様子までもが完璧であった。
独自パッケージの商品がかなり多く、
食べきれないので全ては購入できず残念。
心惹かれるパッケージを四種類選んだ。
しかしどのパンも、あまりにも見事な
デザインである。
まずは「あんパン」。
あずき色の一色印刷で、アスタリスクが
ちりばめられた中に、あんパンの文字が
美しく主張する。
パンは手のひらにすっぽり収まるほどの
小ぶりなサイズ。
中の餡は、なめらかなこしあん。
パンに比べて少なめに入っている。
パンはしっとり、もっちり食感で、
甘めのこしあんと良く合う。
パンの生地自体はかすかに甘さがあり、
給食で出てきたコッペパンを思い出す
懐かしい味がする。
続けて「クリームパン」。
グリーンの一色印刷だが、
このグリーンの色味がクリームパンに
素晴らしくマッチしている。
ドットの幾何学模様は、花のような
模様で愛らしい。
中のクリームは少し寄っていて、
あんパン同様にパンに対して少し少な目。
クリームはかなり固めで、もちっとした食感。
コッペパン風のパン生地と合わさり、
なんとも懐かしいハーモニーである。
「ジャムパン」は紅白の二色印刷。
袋の両端に紅白の長方形が交互に並び、
なんともモダンな雰囲気。
そして特筆すべきは左上に描かれた
謎のロバのようなキャラクター。
ユーモラスでレトロな顔立ちに、
何故か体の部分には分割線がある。
ぬいぐるみのロバがモチーフなのか、
定かではないが味のあるイラストは印象的。
中に入っているイチゴジャムは、
かなり鮮やかな赤色。
ジャムの舌触りはざらっとしており、
これもまた給食の時にコッペパンに
付いてきたジャムの味そっくりで、
甘さはかなり強め。
上記の三つのパンは、どれも全て小ぶりで、
さっと食べられる手軽さがある。
最後は「食パン ピーナツ」
この食パンシリーズは
「マーガリン」「ピーナツ」「チョコレート」
の三種類があり、パッケージもそれぞれ。
「ピーナツ」のフォントが非常に可愛く、
謎のロバが左上にいる。
白とピンクの二色印刷で、レトロポップ感が
強いデザイン。
中には薄目にスライスされた食パンが
二枚入っており、間にピーナツクリームが
挟まっている。
ふんわりと甘いピーナツクリームは
優しい味で、シンプルな食パンと良く合う。
ちょっと焼いても美味しそうだ。
これらのパンは岩手県各地の
スーパーなどに卸されているようで、
身近なパンである様子が伺える。
小ぶりでシンプル、定番の味がそろっており、
朝食、ランチ、おやつのどこにでもぴったり
当てはまるパンの数々であった。
■ レトローカルパン情報
<商品名> 菓子パン各種
あんパン・ジャムパン
クリームパン・食パンピーナツ
<製造者> 有限会社相馬屋菓子店
<購入場所> 相馬屋ベーカリー
岩手県宮古市西町2丁目3-27
<購入価格> 1個100円(税込) 2019年9月現在