さまよえる膵炎人

膵炎とそれなりに楽しく暮らす人の日々雑記

なにゆえに膵炎人となったのか

元から体質として膵臓が弱かったようで、
子供の頃から脂質を摂りすぎると
お腹を壊すことが多く。

始まりは当時勤めていた会社の定期健診で、
ふと気まぐれにオプションで付けた
腹部エコー検査。

要精密検査となり、検査結果は
「膵のう胞」とのこと。
膵臓にできる腫瘍ということだが、
種類は様々。
種類の他に、良性・悪性もあり、
判断には摘出が必要とのこと。

またそもそも腫瘍の大きさが
4cm以上になっているとがん化の
可能性も高くなるため、摘出の対象。

私の場合はすでに4cmを超えており、
見た目には良性の可能性が高いが、
摘出・鑑別が勧められるとのことで、
2012年に腹腔鏡での膵尾部摘出手術を
しました。

結果、膵のう胞自体は良性。
漿液性嚢胞腫瘍(SCN)との診断でした。
手術後の回復も順調で、1週間程度で
退院となりました。

しかし本当の戦いはここからでありました…。

術後、特に食事制限などはなく、
普通の食事を開始したところ、
何を食べても胃痛・腹部膨満感・
胸やけのような症状が出てしまい、
非常に体調が悪く、
あまりに具合が悪いので、何度も
病院に通うも改善せず。

今となっては完全に膵炎の症状でしたが、
当時は膵炎の症状が分からず、
手術を受けた病院では「膵炎…かなー」
みたいな曖昧な診断、かつ、
具体的な治療はなく、投薬はあるものの
それ以外は「脂質を食べ過ぎないで」と
言われるのみ。

食べ過ぎないというのがどの位なのかの
当時は明確な指標が示されず、困りました。

私の膵炎は手術をしたことが原因の
突発性膵炎のようです。

膵炎の痛みは強烈で、みぞおち部分の
強い痛みの他に、放散痛での左肩の痛み、
背中の痛みと痛む場所が多く、
食べた後も痛い、かといって食べなくても
痛いときもあり、いつ痛くなるのか不明、
痛くなると痛み止めも大して効かないので
大変に恐ろしいのでした。

結局、自分なりに食事制限を行い、
一年ほどかかってようやく改善。

それでも今も、脂質が多い食事を続けると
膵炎を発症します。
2017年に5年の経過観察が問題なく、
もう大丈夫なのかなと食事制限に
手を抜いたところ、2018年年末に再発症。

2012~13年当時にネットで色々調べたの
ですが、当時はあまり情報が多くなく。

18年の発症をきっかけに再度調べた所、
やはり膵炎は治ることはなく、
ずっとお付き合いする必要があるのだなと
理解するに至りました。

18年のネット検索の時に、かなり
参考になりそうなサイトを見つけられました。

www.hirahata-clinic.or.jp

かなり細やかに、膵炎について書かれています。
体感として「確かに」と思うことが多く、
脂質制限と体調管理の参考にしています。

2018年年末の発症も、2~3週間の間
しっかり脂質制限をし、現在は治まりました。

脂質がたくさん入った食事が大好きなので、
気を抜くと「少しなら…」と制限をゆるく
してしまいがちなので、気をつけたいところです。