さまよえる膵炎人

膵炎とそれなりに楽しく暮らす人の日々雑記

「第四回 日本橋エリア 日本酒利き歩き」 2016.4.16 その②

その②
◇日本酒利き歩きを満喫した半日記録

当日の我々はのんびりと14:30頃に受付に。

楽しめるか謎だったので、恐る恐るの参加で、
人形町エリアは普段馴染みがあるので、
受付の佐々木酒店さんですることにしました。

すでに人形町の界隈では参加店の前に行列が。
それを横目に受付をして、参加者に配られる
オレンジのビニールバックを受け取りました。

バックの中には紙箱に入ったおちょこ、
利き歩きマップ、イベント冊子、
ボールペン、紙おしぼりが入っていました。

ボールペンは冊子に美味しかった日本酒を
メモするのにありがたく、
紙おしぼりは日本酒やおつまみでべたついた
手を拭けてありがたく。
なんというか、地味に素敵な心遣いセット。

佐々木酒店のすぐ横にある参加店「笹新」さんには、
すでに長蛇の列が。

その時点ではまだよくシステムが分からなかったので、
まずは馴染みのお店で参加店の「快積八衛」さんへ。

見た感じ、お店の入り口からおよそ10名程度の
人が並んでいて、その列の一番後ろに。
貰った冊子を見ながらその内容の充実ぶりに驚いていると、
お店の方が酒瓶を片手に外に出てきて下さっているのに
気が付いて、あわあわおちょこを準備。

無事に注いでもらって、ちびちびしながら
冊子の内容を熟読。ふむふむ。

10分程度並んでお店の中に。
お店の中を知っているので、あまり戸惑わずに
中の様子を観察。ふむふむ。

お店の中はイベント用にテーブルが並べられ、
テーブルの上にはナンバリングされた酒瓶が並び、
その横にはカラフェという名前のガラス製の
ピッチャーのような容器に試飲用の日本酒が入っていて、
注いでもらっても、自分で注いでも良いシステムの様子。

冊子の中にはそれぞれの銘柄について詳しい一覧があり、
それぞれナンバリングがされているので、
お目当てのお酒が一発で見つけられるシステムに脱帽。
これはわかりやすい。


八衛さんはこんな感じ。

しかしながらお店の中は人でごったがえしていたので、
お目当ての四種類を飲んで表に出ることに。

八衛さんに入っていたのは、愛知の関谷醸造さんで、
蓬莱泉という銘柄がメイン。
「蓬莱泉 純米 霞月」がとても好みの飲みやすさで
美味しかったです。

冊子には銘柄の他に、種類ごとの名前、原料米、精米歩合
日本酒度、酸度、アミノ酸度、ALCがしっかり記載されていて、
容量と価格もばっちり。

試飲した物に、もらったボールペンで感想を書いておけば、
のちのち美味しい日本酒が飲みたい時のカタログになる
すぐれもの。

一軒目でかなり様子がわかり、チキンな我々にも
問題なく楽しめそうなイベントらしいと分かったので、
その後は地図を片手にルートを検証。


とても見やすいデザインの地図。


人形町エリアは拡大するとこのような感じ。
上手く色分けされて分かりやすい。

続いては近くの「はませい」さんに移動。
やはり八衛さんと同じくらいの列だったので、
戸惑わずに列の最後尾に。

するとすぐにお店の方が酒瓶を持って
回ってきてくれました。あわあわ。おちょこー!

こちらは10~15分くらいでお店の中に。
お店ではだし汁を一杯サービスして下さっていて、
小さな紙コップでずずっとしたら、ふくよかな香りに
気分が良くなる一杯。

少し入り口からの通路が狭いので、すれ違いに気を付けつつ、
一番奥で四種類ほど試飲して撤退。

長野の米澤酒造さんが入っていて、今錦という銘柄を
飲みました。
「今錦 純米吟醸」が香りが良く、後味が良い一品で
お気に入りに。

三軒目は少し離れた、富沢町の「OM CHAN TONE」に。
こちらはエリアのはずれの方なので、ほとんど並ばずに
入店出来ました。
岐阜の㈱三千盛さんの三千盛という銘柄。
我が家の二人はちょっと好みではありませんでしたが、
コアな日本酒ファンの方にはうけそうな銘柄でした。
こちらでは二種類を試飲。

だんだんと楽しくなってきました…。
晴れて気持ちが良く、暑くも寒くもなくて快適な
陽気に加えて、日の高いうちから日本酒を試飲しつつ、
ほろ酔いでぶらっと街歩き。
これは…楽しい!!

どんどん回ろうということで、続いては堀留町に。
到着してみるとなかなか盛況なエリアの中、
四軒目の「炉端ぺし」さんに到着。

広島の藤井酒造さんの銘柄、龍勢を二種類試飲してから、
五軒目の「みやび屋」さんに移動。
並んでいると酒瓶とともにお店の方がやってきた後、
おつまみメニューを持ったお姉さんが。
そろそろおつまみ欲しくなってきたねということで、
ポテトサラダを注文。

プラスチックの容器にスプーンが添えられて、
300円のお手軽さ。
試飲でもらったお酒と良く合います。
ゴキゲンで列に並んでいるうちに、お店の中に。

岩手の川村酒造さんの酉与右衛門という銘柄で、
特別純米、純米の四種類を試飲。
どれもかなり美味しく、全体的に好みの銘柄でした。

続けて六軒目は近くの「スペインバル hachi」さんに。
こちらの列は今までより若干ながく、15分強並んだか。
おつまみにクリームチーズ入りポテサラの酒盗のせ」450円と
「和牛すじの煮込み」500円を注文。

ポテサラ二品目を頼んでしまった。
でも一品目とはまた違った趣で、ちょっと酒盗が多くて
しょっぱかったのですが、残った酒盗でさらに一杯飲める
気の利いた一品でした。
牛すじも紙コップにたっぷり入ってお得な感じ。
こちらのおつまみはかなり良かったです。

愛媛の近藤酒造さんのきらびやかな名前の銘柄
「華姫桜」。愛媛産のしずく媛という原料米を使った
「無濾過純米吟醸原酒 しずく媛」がばっちり好みの
美味しさでした。二種類を試飲。

この時点で、もう少しは飲めそうだけど…という
感じだったので、お店の密集している日本橋三越近辺は
諦めて、近隣のお店を回ることに。

七軒目の「タンブレッロ」さんでは、
佐賀の古伊万里酒造さんの銘柄、古伊万里 前を
二種類試飲。
たまたま17:00に開栓された「しずく搾り 純米大吟醸」が
飲めてお得な気分に。うまい!

※それぞれのお店でいくつかの種類は開栓時間が決められていて、
冊子の中に時間が案内されています。
おそらく価格の高い物と量が少ない物。
時間が合えば飲めるので、なかなか粋な計らいです。

ここでお手洗い休憩をはさみつつ、
八軒目の「As U」さんに。
栃木の杉田酒造さんの雄東正宗を三種類試飲。

お向かいにHARIOのギャラリーショップがあり、
ちょっと覗いたりしてから、
九軒目の「馥や」さんに移動。

こちらに入っていた神奈川の大矢孝酒造さんは
夫の親戚の酒造で、夫の実家に遊びに行くときには
時々お店に立ち寄ることがあるので、馴染みの銘柄。

我が家で人気の「残草蓬莱」と「昇龍蓬莱」の
二銘柄が出ていました。
まだ買ったことのない種類もあったので、楽しく試飲。
かなり洗練された味なので、どれを飲んでもハズレなし。
三種類試飲しました。

さらにおつまみに「クリームチーズ金山寺味噌漬け」250円と
「国産石臼挽き手打ちのちょこっと蕎麦」300円を食べることに。

これが大当たりで、どちらも大変に美味しかったです。
むむむ。馥やさんはお蕎麦屋さんなのですが、これは
いつかお店に来て食べてみたいと思われる二品。

すでに終了の六時までそんなに時間がない中でも、
おつまみが残っているのがとても嬉しいところ。
このようなイベントでは早々に売り切れてしまうことが
多々あるので、そこはかなりポイント高く。

そろそろ時間もなくなってきたので、行けるとしても
最後の一軒になりそうかなと言う事で、
最後はエリアの中でもかなり端の方になる
「ふくしま館」さんに行ってみることに。

てくてく歩いてちょうど酔いもいい具合に。
十軒目のふくしま館に到着すると、ちょうど終了の
10分前くらいでした。
福島の奥の松酒造の銘柄「奥の松」を二種類試飲
することができました。
味わい深い「奥の松 特別純米」がとても好みでした。

終了時間までがっつり楽しんで、とても満足度の高い
充実したイベント参加となりました。

合計十軒のお店で、30種類の試飲。
我々的には驚異的な量と種類です。

大変に良くオーガナイズされており、かつ粋に
洗練されたイベントでありました。
メインの利き酒を提供する店舗だけでも40軒近く、
それぞれのお店に入る酒造さんも同数、
その他関連ショップとしてイベントに参加している
お店も多数あることを考えると、
これだけの規模で本当に良く統制されいてると
感心するしかないレベル。

イベント運営に関して、全く不満がないという
昨今珍しいイベントでした。
また参加してみたいと思える、とても楽しく
良いイベントでした。